高輪朗読会 初出演
一昨日、かねてより憧れだった「高輪朗読会」に初出演させて頂きました。


音源審査に合格したメンバーだけで構成されるレベルの高い朗読会。
整理券を求めてお見えになるお客様も耳が肥えておられます。
諸先輩方の足を引っ張らないよう、トップバッターは責任重大


そんな私の題材は 向田邦子 作「かわうそ」でした。
一見可愛らしいカワウソの姿の中に、人間の弱さや狡さ残忍さを重ね合わせ、日常に潜む人間の本質を描いています。
文中にある「ここぞと言う時には 重たそうな夏蜜柑の胸をグッと持ち上げる着付けをする妻」のイメージで、着物姿で臨みましたが

そこはかなり無理があり(笑)
向田邦子は 後に「思い出トランプ」に収録されることになる短編連作「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」で、1980年第83回直木賞を受賞し、
その翌年1981年8月23日、取材旅行中の台湾で飛行機事故のため51歳の若さで亡くなりました。
向田邦子さん
人間は 本当に愚かで愛おしいですね・・・

もし生きていらしたら95歳。どんな物語を紡いでくれましたか・・・






