子育ての最終章
母が同居を初めて半年…週に一度デイサービスにも 通い始めました。 明るい笑顔の介護士さんが迎えに来て下さいます。
私も見送りに外に出ると、22年前の光景が蘇ってきました。
22年前の4月、長男は幼稚園に入園しました。
その1週間後、私は我が家の目の前にある産婦人科で次男を出産。
入院中は毎朝産婦人科の窓から長男の幼稚園バスを見送ったのです。
長男の傍らには、産後の手伝いに来た母の姿がありました。
あれから22年…長男は独立し あの時産まれた次男ももうすぐ社会人。
そして幼稚園バスを見送ってくれていた母は、あの時と同じ場所で 可愛いワゴン車に乗り込み、私に見送られています。
つい先日はデイサービスにソプラノ歌手 古御堂夕紀さんがお見えになり クリスマスコンサートが開かれました♪♪♪
それはそれは澄んだ歌声 心に染みる歌詞 アメージンググレイス に始まり
赤とんぼ ふるさと 旅愁 に進むにつれ 涙がこぼれ
上を向いて歩こう 赤い花 白い花 で 幼い頃からの田舎の風景や自分の人生が
You raise me up の響きで 80年の思い出を置いて私のところにやってきた 母の胸の内やあれこれが次から次へと脳裏にあふれ
とめどなく流れる涙を どうすることもできませんでした…
親との同居は もしかしたら、母の 私に対する子育ての最終章なのかも知れません。
一番「素の自分」を見せる相手に 24時間 心から優しく接するのは難しいことですが
こうして周りに助けられ支えられ 乗り越えられている気がします。
そういえば子育ての真っ最中「子育ては自分育て」を合言葉にしていたな~~~
母のワゴン車と幼稚園バス 22年前の光景と今が ピタリと重なって見えました。