茶道稽古~季節を味わう~
茶道のお稽古からは、所作だけでなく「季節を丁寧に味わう」ことを学びます。
10月に入り、着物は単衣(ひとえ)から袷(あわせ)に変わりました。
まとめ髪も着付け時間も かなり短縮されてきたような…
毎週変わるお軸 お華 香合 から、季節の微妙な移ろいを 感じます。
干菓子 主菓子からも 目と舌で 季節を頂きます。
今回は苫屋棗(とまやなつめ)を使いました。
問答で 客から「お軸は?」と問われ
名前にちなんだ短歌を読み上げました。
★見渡せば 花も紅葉もなかりけり
浦の苫屋の 秋の夕暮れ
(藤原定家)
「新古今和歌集の秋の三夕(さんせき)の歌を 復習しておくとよいですね…」との師匠の言葉。
★心なき 身にもあわれしられけり
鴫立つ沢の 秋の夕暮れ
(西行法師)
★寂しさは その色としもなかりけり
槙立つ山の 秋の夕暮れ
(寂蓮法師)
この歳になり 楽しみながら覚えると、すっごく教養がついた気になりまぁす 笑