初釜 席主
マナー講師として「和の振る舞い」をしっかり身に付けようと 2年前から茶道を習っています。
そう、まだ2年という「ひよっこ」ですが、なんとこの度「初釜の席主」を務めさせて頂きました。
玄関の前に打ち水をし、お客様をお迎えする準備が整いました。
玄関の室礼
寄付の御掛物
お湯をお出しし、席入りまでのお時間をくつろいで頂きます。
師匠の渾身込めたご指導の元、もう一人のお弟子さんと二人で挑んだ(?笑)「正午の茶事」
さあ、いよいよ始まりの時間が近づいてきました。
まだまだ未熟者の私達が この日を第一歩として精進する気持ちを込め、本席の御軸は「一」を選びました。
▼初座 席入り
私は 言葉を生業としているので、最初の御挨拶は とりあえず なんとか流暢に(笑)
▼初炭
▼懐石
懐石料理のお免状をお持ちの 師匠の妹さんが、毎年 料亭のような一連の料理を作って下さいます。
それをお出しする手順や決まり言葉を確認しながら、二人で協力して交互に。
▼中立
御軸をはずし 花を活け 準備が整ったら 私が 銅鑼を打ち 寄付のお客様にお知らせします。
▼濃茶
お茶入れは、私が初めて自分で購入したお道具です。
膳所の肩衝
お仕服は 七宝金襴
お茶碗は 10代 大樋長左衛門の 加賀 飴釉楽茶碗
そして 正月ならではの 島台
▼後炭
こちらも 私が担当。
お稽古を始めた頃は ちんぷんかんぷんだった 後炭点前ですが、ここにきて 全て 理にかなった動作であることが理解できるようになってきました。
初炭から時を経て 絶妙のとろけ具合に。そこに新しい炭をつぐ風情を 楽しむことができました。
▼薄茶
もう一人のお弟子さんが担当。
お客様もすっかりくつろいだ雰囲気となり、和気藹々。
▼送り礼
二人とも 本番が一番うまくいったかな… お客様も 優しく労をねぎらって下さいました。
▼最後の記念写真は 皆この笑顔! 師匠を中心に 社中が 盛り上がりました。
▼師匠からのお土産は いろとりどり
★ここで マナー知識 メモ
「日本サービスマナー協会」で学び 認定講師でもある私は、レッスンに来て下さる皆様に「手を組む時は 右手を下に」とお伝えしています。
それは、利き手を隠すことで「私はあなたに危害を与えません」という思いの表れだからです。
しかし、お茶の世界では「右手を上に」組みます。
それは「利き手で すぐに お支え申し上げます」との思いの表れ。
ですから、立場によって 時によって 組み方は変化するのでしょう。
実際、先日見たテレビ番組で ホテルマンが
「初めていらしたお客様をお迎えする時は 右手を下にしますが、その後は すぐにおもてなしができるよう 右手を上にして組んでいます」と…
プロですね!