縁と夫婦愛
何日か前に、息子の結婚式での 私手作りのカフスボタンの話を書きました。
「それを教えて下さった奥様に 今回帰省する際に お会いできたらいいな~」と…
私の故郷愛媛には、松山のベッドタウンに松前(まさき)という町があります。
その町長を4期務めてこられた 敏腕で超人気の白石氏は 元マスコミ人。
静岡に赴任されていたことがあり、私がテレビ局時代 たまたま同郷だったこともあり
大変お世話になった方です。
特に奥様は 家事全般素晴らしく、当時私は お料理や七宝焼きを教えて頂いていました。
その奥様が最近御病気になり、白石氏は
「町長の代わりはいても 夫の代わりはいません。」
との名台詞を残して この度 後任に町長の席を譲られたのです。
息子の結婚式に ホテルからカフスボタンを持参するように言われ
私は 亡お舅さんの形見に混ぜて 白石さんの奥様に教えて頂いて作った
緑色の七宝焼きカフスも一緒に息子に渡したところ
それとは知らずに彼が選んだのが 私の手作り品でした。
![](https://kikukomatuzaka.jp/wp-content/uploads/2015/12/035-200x300.jpg)
当時の写真を見直してビックリ!
そのカフスを作った時、お腹にはその長男がいたのです。
まるで「27年後、僕がこのカフスをつけて結婚式を挙げるよ。」
と言っているかのように…
先日 母の「偲ぶ会」で帰省した私は奥様をお見舞いし
その顛末をお伝えしました。 今年結婚50周年の白石夫妻。
自分から自分夫婦に贈呈した賞状…
30周年の私達は、その潔さと愛情の深さをしっかりと心に刻みました。
カフスも写真も すぐに取り出せるように
常に整理しているからこそ、こうして「つなぐ」ことが
できたのだと思います。
整理は人の縁をつなぐ…ですね。