縁と夫婦愛
何日か前に、息子の結婚式での 私手作りのカフスボタンの話を書きました。
「それを教えて下さった奥様に 今回帰省する際に お会いできたらいいな~」と…
私の故郷愛媛には、松山のベッドタウンに松前(まさき)という町があります。
その町長を4期務めてこられた 敏腕で超人気の白石氏は 元マスコミ人。
静岡に赴任されていたことがあり、私がテレビ局時代 たまたま同郷だったこともあり
大変お世話になった方です。
特に奥様は 家事全般素晴らしく、当時私は お料理や七宝焼きを教えて頂いていました。
その奥様が最近御病気になり、白石氏は
「町長の代わりはいても 夫の代わりはいません。」
との名台詞を残して この度 後任に町長の席を譲られたのです。
息子の結婚式に ホテルからカフスボタンを持参するように言われ
私は 亡お舅さんの形見に混ぜて 白石さんの奥様に教えて頂いて作った
緑色の七宝焼きカフスも一緒に息子に渡したところ
それとは知らずに彼が選んだのが 私の手作り品でした。
当時の写真を見直してビックリ!
そのカフスを作った時、お腹にはその長男がいたのです。
まるで「27年後、僕がこのカフスをつけて結婚式を挙げるよ。」
と言っているかのように…
先日 母の「偲ぶ会」で帰省した私は奥様をお見舞いし
その顛末をお伝えしました。 今年結婚50周年の白石夫妻。
自分から自分夫婦に贈呈した賞状…
30周年の私達は、その潔さと愛情の深さをしっかりと心に刻みました。
カフスも写真も すぐに取り出せるように
常に整理しているからこそ、こうして「つなぐ」ことが
できたのだと思います。
整理は人の縁をつなぐ…ですね。