ラジオの仕事を通してお友達になった　歌手の「すなほ」さんにお声掛け頂いて 難病支援のコンサートの司会に　島根県益田市にお邪魔してきました。 「難病」は、自分には一生関わりがないもの・・・と思っている人が多いかも知れません。 正式名は「特定疾患」 １　原因不明、治療方法未確定であり、かつ、後遺症を残す恐れが少なくない疾病 ２　経過が慢性にわたり、単に経済的な問題のみならず介護等に著しく人手を要するために 　　家庭の負担が重く、また精神的にも負担の大きい疾病 原因がわからないということは、いつ自分がかかるかも知れない・・・ということでも あります。決して他人事ではないのです。 このコンサートの発端は、すなほさんの友人の母親が難病患者であることを知ったこと。 その母親は島根県益田市で入院生活を送るＡＬＳ（筋委縮性側索硬化症）の患者さんでした。 すなほさんは その病気のことを調べるうちに、自ら島根県患者会支部に連絡を取りました！ 総会に出席した彼女は「私も何かお手伝いします！」と宣言し、運営委員に加わったそうです。 「笑いと歌声を届けたい」と　第一回のコンサートが開かれたのが　２０１０年９月２６日。 以来幾度となく島根県を訪れ「遣島使」にまで任命された すなほさん。 そう、遣唐使ではなく遣島使・・・ グッドネイミングですよね～～～ 島根県のＰＲをしてもらうため、県外で活躍している島根県出身者や島根県と縁のある人で 島根のＰＲに意欲的な人を対象に、島根県知事が委嘱しているといいます。 今回のコンサートの出演者は ☆もちろん　歌手の　すなほ　さん ☆そして　　作曲家でピアニストの　松谷卓さん ☆更に　　　シンガーソングライターで　やはり遣島使の　SASRISE トースケさん

 

松谷さんは、超人気建築ドキュメンタリー番組「大改造！劇的ビフォーアフター」の主題曲で 一躍有名になった方。個性的な金髪がトレードマーク！ トースケさんは　渋谷を中心に活動するインディーズロックバンド「ワイトロックベイビーズ」の ボーカル＆ギターですが、今回初めてソロで出演でした。

 

翌日　発端となった患者さんを病院に訪ねました。 ＡＬＳは、重篤な筋肉の委縮と筋力低下をきたす神経性疾患。 運動を司る神経は侵されるため、脳が神経に命令しても手足が動かず、 話すこと・呑み込むこと・呼吸などが困難となっていきます。 たとえて言うなら「手足を縛られサルグツワをかまされた状態の毎日」 その苦しさ悔しさは想像を絶します！ しかし彼女は　わずかに動きが残された唇で　質問に答える形で 歓迎の意味を表してくれました！ 「パクッ」と開け閉めすればＹＥＳ 動かさなければ「ノー」 普通に健康な人々にも　難病に想いを馳せて欲しい。 そんな患者さんの思いを　コンサートを通して少しでも届けられたとしたら　 こんなに嬉しことはありません。